我が家は何年持つか?

最近我が家の半径数キロの範囲で、建て売り住宅が販売されているのをよく目にするようになりました。

今まで建物が建っていなかった土地なので、崖に土を入れて張り出したり。袋小路だったり。立地や地形上ちょっと疑問があるのですが、まあそれはそれとして。

こういう建物には「10年保証」なんてうたい文句があったりする。「良心的ではないか」などと思うのはドシロートだそうであります。

知り合いの専門家に言わせると「15年しか持たない」らしい。10年経った頃からソニータイマーのように効いてくるというのであります。

ほんまかいな。15年はなんぼなんでも早すぎると思うのですが。水回りなら劣化もしやすいしカネもかかるので、この辺で手を抜いているのかもしれない。

最近30年以上経ったマンションの調査が国土交通省ベースではじまっているようなので、戸建てはともかくマンションで考えてみます。

共同住宅の歴史はアバウトには:

1927   (昭和2年)  同潤会青山アパート
1934   (昭和9年)  同潤会江戸川アパート
1953   (昭和28年) 宮益坂アパート
1956   (昭和31年) 四谷コーポス
1962   (昭和37年) 千里ニュウータウン
1972   (昭和47年) 高島平

間がいろいろ抜けたりしていますがご容赦。

青山アパートでいうと、ご承知のように長い間幽霊アパートみたいな存在でした。立地がべらぼうによいので、一匹オオカミのアパレル屋が住み着いていたり。

個人的には30年以上前に東京に住んでいたことがありますが、その当時から青山アパートは立派な幽霊アパートでした。江戸川もそう。

つまり、なんぼ堅固に建てても50年くらいでこういう建物は何らかの決断を迫られる。

もう一つ言うと、堅固ではないマンションというのがある。オイルショック時代やバブル時代に建てられたやつがそれで、セメント不足とかいろいろあって、どういう建て方をしていたかが未だにわからない。塩分が混ざった砂でもエイヤーと入れてしまう話はちらちら耳にした。

耐震偽装もそうですが、国土交通省がなんか危機感を持ち始めたのではないか、などと、ついいつい疑問を持ってしまうわけです。