為替と日本経済

昔の話ですが、会社の業績と為替の関係と言うのを分析したことがあります。なんせ企画業者だった頃ですので、エクセルを使いながら、こういう分析も結構真面目にやったのであります。

割合に便利にできておるのであります、我ながら。

カイシャというのはなかなか面白い場所でありまして、私の場合はメーカーでしたから、社員には東大卒もいるし、中卒もいる。この辺を結構満遍なくお付き合いする必要があるわけです。学部で言うと、理工系もあるし文系もある。

文系のガクブというのが結構えーかげんなのは、私の個人的経験でも察しはつく。

1年目は、ほとんどが雑教養でしょ。
2年目と3年目は少しまともに、お勉強をするかなあ。
4年目なんてあーた、就職活動で忙しすぎて。

つまり実質2年だけのインプット。ここを読みに来る諸氏も胸に手を当てて考えていただきたい。たった2年だけでどんな専門知識を教えてもらったのか。

こんなもんで法律だ経済だ文学だと分類されているのが不可解であります。私はたまたま法学部で、勉強より遊ぶネタのほうが面白すぎたタイプ。

後で苦労したわけですが、一応ツケは払ったぞ。w

でも久しぶりに経済学部卒の若いモンと話をしたら、見事に経済学について何も知らないのでびっくりした。「へーそうなんですか、初めて聞いた」なんて台詞の連発。有名大学経済学部の元ガクセイさんであります。にわか経済学学徒の私としては、なんと言うべきかがわからない。

まあそれはともかく。

企業業績と為替なんですが、結論は「結果としてニュートラル」だった。

「結果として」というのは、企業のフレキシビリティといってもよい。そうでも言わなければ、360円から80円を切るレベルまで為替が変動してもなんとかなっている現実を説明できない。

現場でどうしているかと言うと、輸出先の選別やシフトを結構大胆にやる。これはすべての企業で大なり小なりやっている話なのですが、ノーテンキな経済学者たちは、結果だけを見てテキトーなことを言うのにはムカツキましたね。

例えばアラブ絡みだと、ディーラー権をいったんテキが取得したらまず解除不可能だという現実がある。これは悪い白人どもがむちゃくちゃをやった結果の遺産。違反したやつは鞭打ちの刑であります。

こういう場合にどうするかと言うと、「犠牲者をあらかじめ特定する」わけですね。
「悪いやつはあれ→」

と、全員一致で誰かを指すように決めておくわけであります。鞭打たれ役に指名されたおっさんはしおしおと刑場に引き出されて・・・。

そのあとの悲惨な状況は、かけねー、かけねー、もうかけねー。(冗談です)