スピな人々のへんてこな商売

スピ系のページを見ていると、「私には霊感がある」「私には天の声が聞こえる」という人々が、我がニッポンには想像以上に多い。すげーなあ。

こういう人々には、「あなたの足腰の痛みは、2代前の水子のたたりである」などという、ツマンナイ話で日常を送るのではなく、ぜひ「ニッポンの政治改革」とか「金正日に死を」とか、まーそういった大きなテーマで活動をして頂きたいわけであります。イヤマッタク。

(余談ですがWW?の末期には、どの神社でも大なり小なり真剣に日本の勝利を祈っていったわけですが、かなり大規模にやったのもいたらしい)

その中でも、グッズ系というのがあって、石やアブラを売る商売をしている人々が少なくない。

へー。石はわからんですが、アブラについては多少の知見がある。

エッセンシャルオイル

オイルでは天然と合成があって、価格を見れば解る。天然で高いのはローズとカモマイル。まず1万円前後。合成は1000円均一みたいなやつ。

ローズが高いのは何となく解るのですが、カモマイルが高いのは、花が小さすぎるから。

天然とはたとえば、大量のローズの花だけを蒸留抽出してアブラにする。こういうのが香水の原材料であるわけで、南仏のグラースあたりでは、目利きならぬ鼻ききどもが、日夜新しい香水の開発に励んでおるわけであります。

アロマセラピーという言葉は結構普遍的になって、癒しだ何だといわれますが、「お好きならどうぞ」で、それ以上ではない。香水をまくという話と同じ程度。

マギー・ティスランドなんてののエッセンシャルオイルは、日本に輸入されて結構古い。ニールズヤードとか、モーリス・メッセゲとかも古手。

マギーのやり方はじつは夫のボブのパクリなんですが、離婚するときにボブのレシピとネットワークを持って行っちゃって、マギーの方が有名になった。

ボブ・ティスランドというブランドも未だにあるはずですが、イギリスならチェルシーのガーデンとかで、小規模販売。

すべて日本では輸入品。最近ではブランドも多彩になっているようではあります。

なおエステサロンで、エッセンシャルオイルを全身に塗ってどーのこうの、というやつがありますが、こういう場所で使っているのはすべて合成です。天然など価格的に使えるわけがない。

書いているうちに話題が拡散しそうなのでやんぴ。

結論?

霊能者はアブラを売るな。

追加==================

カモマイルは高いですが、ローズほどではない。ローズは一般のオイルが10mlなら3mlしか入っていないのに高いわけです。一応念のため書いておきます。なおボブはブランドとしてはロバート・ティスランドのはず。酔っぱらいながら書いていると、正確さにかける見本のような話。