社会保険庁の犯罪

まあ、たまには時事ネタをやるわけですが。

台帳を統合するときに、「名前の読みが違うのを誤入力した」という話があったので、えーまさか??

これは単純にシステムエンジニアが何をしたかという話。こんなもん最初のシステム設計段階でわかっている話にすぎません。こういうときにどう混乱なく移行するかがシステム屋のウデ。

こういう話はなかなか難しい。1万人くらいの人事システムをやった人の話を聞いたことがありますが、生年月日でチェックをかけたら失敗した。ワンセット、同姓同名・同生年月日がいたそうです。ましてや1億人システムでは、何が起こっても不思議ではない。だからチェックをどうするかをシステム屋や上層部がどう判断していたかに興味があります。

報道される限り、社保庁はシステム屋やアルバイトの能力のなさにしたいらしいですが、そうはいかないはず。

手書きの台帳を捨てたのは、すでにその台帳が怪しかったからとみるところ。数十年前の怪しい作業のツケを、システム化でごまかそうとしたというのが本当のところのはず。

これは刑法的に言えば、過失ではなくて故意。これをクローズアップするべきでしょう。

社会保険庁なんてのは就職先としても地味な団体ではあります。税務署なら、長年勤めれば税理士になれる。社会に貢献しているという大義名分もある。

警察なら、社会正義に貢献したというささやかな満足も得られる。

社保庁に就職してもなんにもない。ひたすら地味な作業をやらされるだけであるだけに、えーかげんになるのはセオリーですが、やりようはある。