北京オリンピック 開会式のいかがわしさ

夜はさっさと寝る人なのでリアルタイムでは見ていない。でもTVでは朝から開会式をリピートしてくれるので、大体はわかる。

へー、マスゲームか。お里が知れるじゃん。というわけで馬鹿にしてTVのスイッチを切って早めの墓参りなんかに行ったわけですが。

私はマスゲームで感動するやつを信用しない。

山本夏彦さんが、「世の中には捕まえる人と、捕まえられる人の2種類がある。私は捕まえられる側の人である」みたいなことを言っていたはずなのですが。

こういう対比をマスゲームでいうと、私は「ゲームをやらされる側」であって、「ゲームを鑑賞して喜ぶ側」では絶対ないといつも思っている。

たとえば私が北京の中学生だとしましょうか。私は大江健三郎よりも少しだけ想像力があるので(ここで笑える人は笑ってください。あとは笑うところがないです)、どういう状況かの察しが着く。

最低でも6ヶ月くらい前には、メンバーが決まる。私は看板を持って歩いて、それを号令にあわせてひっくり返す役であります。ドジなのには自信がある。いつも数秒遅れて動作をしたり、逆に返したりするので、毎日ぶん殴られて泣いて家に帰る。これが何ヶ月も続くのですねー。地獄ですねー。

日本でこれをやれば日教組が黙っていないはず。でも、かつて日教組の幹部も社会党の幹部も、北朝鮮マスゲームを見せられると、泣いて喜んだりしていたわけですね。つまり彼らは「ゲームを見る側」だったわけ。気分は皇帝であります。こういう人々がいかに美辞麗句を吐いても信用できるわけがない。

なお、チナヲチの御家人さんはチナ通らしい感想を書いておられますので、そこらへんも参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/
マスゲームでマスを……100%内向きな五輪開会式。/ 2008-08-09 )