人の移動を人為的にやるな

移民1000万人なんて話が議論されているのはご承知のとおりですが。

移民1000万人受け入れ 国家戦略本部が提言  2008.6.20 00:13

 自民党国家戦略本部(本部長・福田康夫首相)の「日本型移民国家への道プロジェクトチーム」(木村義雄座長)は19日、日本の総人口の約1割に当たる1000万人の移民受け入れを目指す政策提言をまとめた。(中略)
 提言では、50年後の日本の人口が9000万人を下回るとの人口推計をもとに移民受け入れによる活性化を図る「移民立国」への転換の必要性を強調。移民政策の基本方針を定めた「移民基本法」や「民族差別禁止法」の制定、「移民庁」創設などを盛り込んだ。

 「移民立国」は中川氏の持論で自らが会長を務める「外国人材交流推進議員連盟」で構想を温めてきた。秋の臨時国会に一部法案の提出を目指す考えだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080620/stt0806200013000-n1.htm

日本は鎖国が長かったせいか、こういう問題に関しては昔からかなり鈍感というかアホであります。今回はinですが、outの話で言うと、南米「棄民」、満蒙開拓移民、などなど、目先に振り回されてとんでもないことをやる。

inで言えば、「強制連行」とか(ただし、これは言葉だけが独り歩きしている)。

いずれにせよろくな結果をもたらしてはいない。outの場合は残留孤児とか後遺症もあって、いまだに解決はしていないわけですね。

inでどうなるかというと、社会の劇的な変化でしょう。単純労働者の導入しか考えていないなら、どえらいしっぺ返しを食うのはヨーロッパの例を見ればわかる。もしこれをシステム的に受容するなら:

「差別をせよ」

という話に論理的にはなります。こういうと単語だけで拒絶反応を起こす人も多いでしょうが、差別は、

「社会システムとしては」

極めて合理的である、ということまでまず考えてみましょうね。差別はシステム的には合理性があるゆえに長年続くわけであります。インドのカースト制度はその典型。

しかし差別された側はたまったもんではない。わしが何で差別されるねん、なんとかせんかい、おどらー、という話が当然にある。

有吉佐和子の小説でちょっとうろ覚えなのですが、日本人とアメリカ人とプエルトリコ人(だったか)の三角関係みたいな話があって、これがお互いにロンドのように差別しあうやつがあったと思います。

国々相軽んず(くにぐにあいかろんず)。

と、武田泰淳みたいな言い方をするわけですが、日本にガイジンを1000万人受け入れるだけの土壌はないですね。人工的に作っても無理。

別の話:

福島瑞穂のおねーさんがどうのこうのと書いたりしたわけですが、カネの流れの話で言うと、全共闘だけではなく色々あるわけで。

安保闘争ゲバ棒を振った、現在は大作家の宮崎学は公安の犬だった時期があります。彼がいかに情けない存在だったかという元情婦の告発もあるのだけれども。

こないだ死んだ小田実KGBからカネをもらっていましたが、これは筋が通っているってか。笑。