ユダヤは日本に何をしたか(3)

キリスト者同士の対立

米国の対日攻略の手先として、同志社の原田助(たすく)総長と、米国の民間外交官・小崎弘道牧師がエイジェントとして対日工作に暗躍した。原田は対立する日野真澄同志社教授らに謀殺や放火を行った。陰謀が明るみに出て原田は失脚するが、大正9年(1920)ハワイ大学の東洋学部長となって、太平洋問題調査会の設立に力を尽くした。

「建国会」にのびた第三国の手

建国会結成の時、平沼騏一郎が「この結成計画には第三国の手があるので中止すべし」といったが、これとは逆に結成を進めたのが赤尾敏大川周明である。大川と赤尾はキリスト教婦人矯風会を通じてアメリカの工作資金を握らされていた。

右翼と左翼

右翼とは西側の資金を受け取って活動する者。左翼とは東側の資金を受け取って活動する者である。関東国粋会の梅津勘兵衛には正則中学校の今岡信一郎らからアメリカのカネが流れていた。
2.26の時、北一輝には三井から月々の手当が出ていた。5.15でも、第三国のカネが動いた。根本は為替の下落で利を求めるドル買い事件にすぎない。荒木貞夫がクーデターを起こそうとしたのは東芝からの資金提供があった。2.26事件では久原房之助(日立)から共産分子や社会大衆党に資金が提供されている。